2022 Fiscal Year Annual Research Report
血清アルブミンの放射線による酸化修飾応答と線量・障害予測への応用
Project/Area Number |
21H02860
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
柏倉 幾郎 弘前大学, 保健学研究科, 特任教授 (00177370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田羅 洋太 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00443995)
山口 平 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (00782822)
伊藤 勝博 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (20322951)
辻口 貴清 弘前大学, 災害・被ばく医療教育センター, 助教 (90737454)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 血清アルブミン / 酸化修飾応答 / 生物学的線量評価 / 低線量放射線 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2021年度の検討課題1「線量・線量率や被ばく後の経過時間と血清アルブミンの酸化修飾レベルとの関連性と特異配列の同定」に加え、検討課題2「CT検査患者血清アルブミンの酸化修飾応答の解析と特異配列の同定」及び検討課題3「特異配列ペプチドに対するモノクローナル抗体作製と、生物線量評価法として線量依存性及び障害予測の検証」について検討を開始する予定であったが、解析に必要な検体(約30検体)が不足したため2023年度まで検体収集を延長した。2023年度はそれまで収集したCT検査前後の血液サンプルのうち、線量が正確に把握出来た26検体についてヒト血清アルブミンの酸化修飾解析を行い、予測通り平均30 mSv程度の低線量での酸化修飾応答を確認した。今後、得られたデータの解析を進め、特異的なペプチド配列についての解析や線量依存性についての検証を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は2022年度に行う予定であった検討課題2「CT検査患者血清アルブミンの酸化修飾応答の解析と特異配列の同定」及び検討課題3「特異配列ペプチドに対するモノクローナル抗体作製と、生物線量評価法として線量依存性及び障害予測の検証」は、検体不足のため2023年度に行うこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、これまでの成果を踏まえ引き続き検討課題2及び課題3の検討を進め、本研究の目的であるハイスループットな生物学的評価法開発につなげる検討に取組む。具体的な検討する項目は、①モノクローナル抗体の特異性及び精度検証、②放射線ばく露個体血清に対するモノクローナル抗体による線量予測の検証、③ハイスループットな生物学的線量評価法開発に向けた基礎的検討の3点を予定している。
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Research Products
(6 results)