2021 Fiscal Year Annual Research Report
心臓前駆細胞の発生を制御するエピジェネティック因子と転写因子のクロストーク
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21H02889
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
白井 学 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70294121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥崎 大介 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
劉 祐誠 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任研究員 (50894698)
若林 真樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70552024)
笹井 紀明 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (80391960)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心臓前駆細胞 / エピジェネティック因子 / 先天性心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:鰓弓・側板中胚葉に存在する心臓前駆細胞の発生制御において、転写因子、エピジェネティック因子間の複雑なクロストークを解き明かし、新たなヒト先天性心疾患・胸部形態形成異常の原因解明の分子基盤を構築する。 研究実績: 鰓弓・側板中胚葉の特定細胞群のみを用いた詳細な1細胞解析。既に得られている1細胞トランスクリプトーム解析結果より、Isl1+/Phc1-細胞群とIsl1-/Phc1+細胞群は特定でき、それぞれの群が特徴的な遺伝子発現パターンを示すことがわかった。現在、それぞれの群において、より詳細なトランスクリプトーム解析を行なっている。また、Phc1KOマウス胎仔でも1細胞解析を行うために、胎生9.5日の鰓弓・側板中胚葉組織を準備している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
野生型マウス胎仔おける1細胞トランスクリプトーム解析は概ね終了した。現在、Phc1KOマウス胎仔を用いた1細胞トランスクリプトーム解析(マルチオーム解析)を準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定として、Phc1KOマウス胎仔を用いた1細胞トランスクリプトーム解析を計画していたが、1細胞マルチオーム解析(1細胞におけるトランスクリプトーム解析とエピジェネティック解析が同時に可能)システムが開発されたため、そちらで解析を行う。
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