2023 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of pathogenic B cell differentiation associated with genetic risk for systemic lupus erythematosus.
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21H02960
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤尾 圭志 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70401114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 僚久 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10528996)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 / 疾患感受性多型 / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
疾患感受性多型と関連する遺伝子発現やサブセット割合の修飾は、病因と何らか関連することが想定される。具体的には、ある遺伝子Xの発現量が低下するcis-eQTL効果をもつジェノタイプのtrans-QTL効果をみることで、その遺伝子Xのノックダウンの影響を見ることが可能となる。従来のデータベースでは規模が小さくtrans-QTL解析の感度と精度が低いという問題があったが、ImmuNexUTは世界最大規模の機能ゲノムデータベースであり、高い感度と精度で様々なcis-eQTL効果のある感受性多型のtrans-QTL効果を見ることが可能である。2022-2023年度にはABCの分化を促進する可能性のあるT細胞として、Age associated T(ThA)細胞を同定し、その表現型をZEB2が規定することを明らかにした(Goto et al. Science Immunol 2024)。本研究では、ZEB2のcontext dependent QTL効果を網羅的に評価しところ、T細胞におけるZEB2の標的遺伝子としてROR2, THEMIS2, PADI6, PLOD1が同定された。 またSLEの新規感受性遺伝子LRRC25は発現が血球系細胞に限られているが、IFNシグナル抑制能とオートファジー促進能を持ち、全身性自己免疫疾患を促進する作用と抑制する作用の双方が想定される。2022-2023年度にはLRRC25欠損マウスの解析により、血清IgG産生の亢進、脾臓B細胞、形質芽細胞においてのsXbp1、Prdm1の発現が減弱、LPS、R848存在下でB細胞のIgM、IgG産生の減弱、体重減少、運動障害、早期死亡をきたすマウスが存在することを見出した。これはLRRC25が液性免疫応答を抑制することを示唆する新たな知見である。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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