2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathological mechanism of rheumatoid arthritis induced by N-linked glycans in the ACPA variable region
Project/Area Number |
21H02962
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小澤 龍彦 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (10432105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
應原 一久 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80550425)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | モノクローナルACPA / N-結合型糖鎖 / 関節リウマチ |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(RA)患者で特異的に誘導される自己抗体(anti-citrullinated protein antibody : ACPA)は、RAの病態に関与することが示唆されている。また、90%以上のACPA IgGの可変領域にはN-結合型糖鎖が付加しているが、N-結合型糖鎖がRAの病態に直接関与するかは明らかにされていない。我々が独自に樹立したRA患者由来モノクローナルACPAであるCCP-Ab1をモデルに、ACPA IgG可変領域のN-結合型糖鎖が引き起こす病態メカニズムを明らかにすることを目的とし、2023年度は、CCP-Ab1の可変領域に付加するN-結合型糖鎖と破骨細胞の分化の関係を詳細に解析した。 CCP-Ab1の可変領域には計3箇所のN-結合型糖鎖が付加するが、これを1箇所、及び2箇所に付加するように改変したCCP-Ab1を作製した。そして2022年度と同様に、ヒトRAと免疫病理学的に酷似した自己免疫性関節炎を自然発症するSKGマウスより分離したCD14陽性骨髄単核細胞を、M-CSF、RANKL、及び抗体の存在下で8日間培養し、その後、破骨細胞の誘導をTRAP染色及び骨吸収活性を指標に評価した。その結果、付加されたN-結合型糖鎖の数とTRAP陽性の大きさ細胞の誘導、及び誘導された細胞における骨吸収能には正の相関が認められた。 また、N-結合型糖鎖の先端はシアル酸であるが、ノイラミニダーゼにより先端のシアル酸を除去したCCP-Ab1では、TRAP陽性の大きさ細胞の誘導、及び誘導された細胞における骨吸収能の増強は認められなかった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] In silicoで改変したUT28KはSARS-CoV-2オミクロン BA.1に対して中和活性を回復した2023
Author(s)
小澤龍彦, 池田幸樹, Chen L, 鈴木理滋, 星野温, 野口映, 喜多俊介, 安楽佑樹, 五十嵐笑子, 蘇我由美子, 稲崎倫子, 民西俊太, 佐々木慈英, 桐田雄平, 福原秀雄, 前仲勝実, 橋口隆生, 福原崇介, 平林健一, 谷英樹, 岸裕幸, 仁井見英樹
Organizer
第2回日本抗体学会学術大会
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[Presentation] スーパー中和抗体UT28KとSARS-CoV-2結合の構造解析2023
Author(s)
Chen L, 小澤龍彦, 谷英樹, 五十嵐笑子, 佐賀由美子, 稲崎倫子, 安楽佑樹, 喜多俊介, 川筋仁史, 山田博司, 佐々木宗一郎, 染川真由, 佐々木慈英, 早川芳弘, 山本善裕, 森永芳智, 黒澤信幸, 磯部正治, 福原秀雄, 前仲勝実, 橋口隆生, 岸裕幸, 北島勲, 齋藤滋, 仁井見英樹
Organizer
第23回日本蛋白質科学会年会