2021 Fiscal Year Annual Research Report
The study of thermogenic mechanisms via mitochondria associated membrane
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21H02977
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
池田 賢司 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (30846944)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / MAM / ミトコンドリア / 熱産生制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
褐色脂肪細胞は、ミトコンドリアの電子伝達系の活性化によって生じたプロトン密度勾配のエネルギーを、Uncouplingprotein1(UCP1)によって脱共役することで熱産生を行う。褐色脂肪細胞の長期的な熱産生亢進には、転写・翻訳を介したUCP1の発現増加が重要であることが知られている。一方、褐色脂肪細胞の熱産生は、交感神経刺激によって分単位で即時的に亢進するが、その際にUCP1が活性化するメカニズムは明らかになっていない。本研究では、世界に先駆けて褐色脂肪細胞のMAM(Mitochondria-associatedmembrane:小胞体とミトコンドリアが接触する領域であり、ミトコンドリアの電子伝達系を活性化する小胞体からのカルシウム流入を制御する)に着目し、交感神経刺激による褐色脂肪細胞の即時的な熱産生亢進の分子メカニズムを明らかにすることを目的とする。これにより、これまで長年に亘って不明であった交感神経刺激による褐色脂肪細胞の即時的な熱産生制御のメカニズムを明らかにするだけでなく、エネルギー消費の亢進による肥満や2型糖尿病に対する新規治療戦略の創出に繋がることが期待される。現在MAMに発現する分子に着目しており、初年度は褐色脂肪細胞のMAM分子の解析のための細胞株、マウス作製を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス繁殖が当初の予定よりも遅れた。そのため、研究計画として予定しているMAMのBAβサブユニットの結合タンパクの解析の準備のため細胞作製を前倒しβサブユニットの網羅的プロテオーム解析が行えるように準備をおこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株の作製及び、熱産生、カルシウム動態、電子顕微鏡によるMAMの構造的な変化などを解析し、個々の知見を統合する。MAMがマウス個体の熱産生制御、全身のエネルギー代謝制御をどのようにおこなっているか研究を推進する予定である。
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Research Products
(2 results)