2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H02997
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松阪 諭 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (00372665)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CTC |
Outline of Annual Research Achievements |
CTCの測定は悪性腫瘍の予後予測や、抗がん剤の効果判定に有用である。薬剤選定のための薬剤感受性試験にはある程度の細胞数が必要となるため、CTCを培養する技術開発が必須となるが、現時点では培養に関して確立した方法がない。本研究の目的は、Ni/Pd合金の精密ろ過膜(Ni/Pd Filter)を用いてCTCを分離・培養する方法を確立することである。膵がん患者の術前末梢血5mLをNi/Pd Filterに通してCTCを補足し、EpCAM-PE/Hoechst33342/CD45-FITCで染色観察した。続いてこの細胞をNi/Pd Filterに捕捉した状態のまま4週間以上培養し、CTCの増殖の有無を確認した。今回の分離法により、前処理不要で全血のままCTCを捕捉できた。細胞毒性が少ない材質のフィルターのため、捕捉したCTCはそのまま長期間(約3ヶ月)の培養が可能であった。また、増殖した細胞は、Calcein-AM染色により生細胞であることを確認した。Ni/Pd Filterを使ったCTCの捕捉、及びFilter上でのCTCの直接培養に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CTCから抽出したDNAのターゲットリシーケンス解析・バイオインフォマティックス解析について、DNAをゲノム解析するための試薬の海外在庫の欠品により納期が遅延することが判明したため。
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Strategy for Future Research Activity |
CTCから抽出したDNAのターゲットリシーケンス解析・バイオインフォマティックス解析を行う。
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