2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03037
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
升田 好樹 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10244328)
伊藤 隆史 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20381171)
寺崎 寛人 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (20746888)
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
中原 真由美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (90707514)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 敗血症 / DAMPs / ヒストン / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
1999年、細胞の核内の分子・High Mobility Group Box(HMGB)1が敗血症のメディエーターとして報告され、傷害関連分子パターン・Damage-Associated Molecular Patterns(DAMPs(ダンプス))が注目された。さらに2016年、敗血症の定義が「感染症が疑われ、生命を脅かす臓器障害」と改定された。その改定は臓器(細胞)障害から放出されるDAMPsに起因する。有名な分子に細胞内で最も多い分子群の核内タンパク質(ヒストン(H2A、H2B、H3、H4)、HMGB1、ヌクレオフォスミン1(NPM1))があり、受容体はToll-like receptor(TLR)4と同定された。 敗血症の治療法には、TLR4に対するアンタゴニスト、細胞内シグナル伝達阻害剤が開発された。しかしながら、効果を示すものの予後に影響を与えなかった。すなわち、DAMPsの機能を制御できなかった。よって新規敗血症の治療法の確立は喫緊の課題である。そのためには、DAMPsを直接制御する必要がある。研究代表者らは、HMGB1同様に、NPM1のC末側断片(209-294)がDAMPs・NPM1の機能を阻害することを見出した。このC末側はαヘリックス構造(ドリル状)が特徴的である。興味深いことに、HMGB1のA-box、ヒストンの分子内にもαヘリックス構造が複数個ある。 本年度は、THP-1細胞をホルボールエステルで分化させたマクロファージ、血管内皮細胞を用いて、DAMPs・ヒストンの機能をそれ自身内のαヘリックス構造を有したペプチドが制御できるかを検討した。その結果、H2Aのみ制御可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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