2021 Fiscal Year Annual Research Report
Proteome analysis of periodontal ligament matrix and development of regenerative material
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21H03127
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
加来 賢 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30547542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北見 公平 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20804579)
柿原 嘉人 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40379938)
魚島 勝美 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
松本 雅記 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60380531)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歯根膜 / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では歯根膜の脱細胞組織を未知の候補物質として扱うのではなく,細胞外マトリックスの組成を網羅的かつ定量的に解析し,分子構成の詳細を明らかにした上で,その再生能を評価する.さらに細胞外マトリックスの組成と構成比をハイスループットに解析可能なワークフローを構築し,脱細胞組織の再生材料としての品質管理を可能にする.初年度はマウス歯根膜細胞から分泌された培養歯根膜マトリックスから脱細胞組織を調整し,ECM分画ならびに細胞分画におけるプロテオーム解析を行なった.培養歯根膜マトリックスのECM組成は組織と比較してプロテオグリカンや糖タンパクを多量に含む一方,I型コラーゲンの含有比は小さく,線維性結合組織としては未成熟であることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,培養歯根膜マトリックスのプロテオーム解析を行い解析を進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
すでに採取済みのヒト抜去歯から採取した歯根膜組織を直接可溶化して得た質量分析のデータを標準とし,培養マトリックスとの比較を行う.Gene Ontology解析により線維形成に有意な経路の絞り込みを行うが,中でも細胞外マトリックスとその合成に関わる Matrisome に特化したデータベースを用い,歯根膜における細胞外マトリックスの成熟に重要な経路を特定し,培養歯根膜組織の最適化に応用する.
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Research Products
(1 results)