2021 Fiscal Year Annual Research Report
持続的医療・介護提供に基づく地域社会処方箋と社会保障費のバランス評価指標の導出
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21H03157
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐藤 栄治 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40453964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 智子 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (00453994)
鈴木 達也 香川大学, 創造工学部, 助教 (30786281)
菅原 琢磨 法政大学, 経済学部, 教授 (50364659)
大森 玲子 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (70447259)
平塚 義宗 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (80266014)
大森 宣暁 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (80323442)
山田 あすか 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (80434710)
吉川 徹 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (90211656)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療介護連携 / レセプト分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の地方都市とその辺縁の中山間地域では,衰退する地域と医療・介護サービスの提供基盤の再整備が急務である.本研究の学術的問いは,「人口減少を伴う超高齢社会にある我が国において,特に国土の80%を占める地方都市・中山間地域での持続可能な医療と介護サービスのあり方とは」である.そこで,現在までの研究蓄積を活かし,医療・介護サービスの効果的な機能と立地の定量的評価と,医療・介護レセプトに基づき地域でのサービス種別と総量の連結分析を行う.そして,エヴィデンスに基づいた理論モデルによって,医療/介護と施設系/在宅系サービスの地域に適合した分担閾値を示し,効果的な医療・介護提供体制モデルを示すことを目的とする.また,医療・介護と生活支援に係る地域資源の連携体制を地域類型ごとに整理し,社会保障費のバランスを加味した社会実装に向けたモデルの適合性を検証する. 本年度は,地域の基盤となる医療・介護の整備状況データ群(施設類型ごとの立地,ベッド数など)を収集するとともに,レセプト分析に用いるデータの調整を主に行っている.データの抽出項目の決定後,市町への説明,県との調整,県のレセプト管理団体との調整を段階的に行い,データ抽出までを行った. データ項目に関しては,基本的なデータ群, (1)KDB突合データ:医療・介護レセプトの連結データ,①KDB被保険者台帳,②健診結果,③医療レセプト管理,④医療傷病名,⑤医療摘要,⑥医療最大医療資源ICD別点数,⑦介護給付基本実績,(2)国保連合会保有給付実績情報:介護給付実績データ,としている. 市町への説明後,栃木県内15の市町の承諾を取り,栃木県国保連合会からデータの抽出を行った. また,前年度までに取得しているレセプト群から,新たな分析手法を検討し,現在のデータ群への適用を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究参加を表明した自治体数が多く,データの抽出は大容量となり新たな抽出方法の検討等が必要となったが,当初の想定より良質なデータ群を抽出することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
抽出したデータ群を分析し,同時多発的に起こっている医療・介護サービスの提供状況を可視化する.また各種地域構造データ群との相関を分析し,地域類型ごとにサービスの提供状況が分類できるかを検討する.可能であればサービス提供体制の理論モデルを構築し,医療,介護,地域資源に依存する社会保障費のバランス指標を検討する. 本年度の成果,及び分析の段階に応じて,各種学会での発表を行う.
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