2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of exposure to air pollution on oxidative stress, respiratory and metabolic system among children
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21H03205
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
島 正之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40226197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 成美 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00898992)
二村 綾美 (財)ひょうご環境創造協会(兵庫県環境研究センター), 兵庫県環境研究センター大気環境科, 研究員(移行) (40879780)
蓮沼 英樹 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40891263)
余田 佳子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80748434)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大気汚染 / 小児 / 微小粒子状物質 / オゾン / 酸化ストレス / 呼吸器系 / 代謝系 |
Outline of Annual Research Achievements |
主要な大気汚染物質である微小粒子状物質(PM2.5)及び光化学オキシダント(Ox、主にオゾン)は、呼吸器系だけでなく、酸化ストレスを介して糖尿病などの代謝系疾患にも影響を及ぼすことが指摘されている。本研究は、出生コホート研究である「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の小学2年生時に実施する学童期検査の追加調査として、小児の呼吸器・代謝系の病態と酸化ストレスの評価を行い、PM2.5及びOxへの曝露が小児の健康に及ぼす影響を解明することを目的とした。 (1)小児の酸化ストレスと呼吸器・代謝系病態の評価は、2022年度に学童期検査に参加した351名の小児を対象に採血と採尿を実施し、質問票を用いて呼吸器・アレルギー症状、食事や運動等の日常生活習慣を把握した。また、2019~2022年度の4年間に参加した2,409名を合わせて解析を行った。4年間合計での喘鳴の有症率は7.5%、肥満(標準体重を20%以上上回る)の割合は6.0%であった。 (2)大気汚染物質への曝露量評価は、対象者のうち65名に依頼して居住家屋の内外において約1週間、粒子状物質(粒径2.5μm以下のPM.5と粒径2.5~10μmの粗大粒子)とオゾン濃度の測定を実施し、2021年度と合わせた206世帯について解析した。各濃度の平均±標準偏差は、PM2.5は屋内10.5±18.5μg/m3、屋外6.5±3.4μg/m3、粗大粒子はそれぞれ6.6±3.2μg/m3、6.1±1.7μg/m3であり、いずれも屋内の方が屋外よりも高かった。オゾン濃度は、屋内4.7±4.9ppb、屋外32.3±10.3ppbであり、屋外の方が高かった。生活環境との関係では、ペットを飼育している家庭では屋内PM2.5濃度が有意に高く、空気清浄を使用した家庭では粗大粒子濃度が有意に低かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに調査を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021~2022年度の2年間の研究により収集したデータを整理して、大気汚染と健康影響との関連についての解析を進める予定である。
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Research Products
(6 results)