2022 Fiscal Year Annual Research Report
通いの場の機能を強化する包括的フレイル解消プログラムの開発と有効性検証
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21H03283
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
大須賀 洋祐 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (10741986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 浩彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
岡村 毅 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (10463845)
大渕 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50265740)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)
本川 佳子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
粟田 主一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (90232082)
大田 崇央 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60888329)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フレイル / 通いの場 / デジタルヘルス / 包括的プログラム / 介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、令和3年度に実施した予備試験の成果をまとめた。また、国立長寿医療研究センターが開発した「通いの場アプリ」を利用して、デジタルヘルステクノロジーによるアドヒアランスの強化を目的に、包括的プログラムの一部変更・修正した上で、本試験の研究計画を研究倫理審査委員会へ申請した。さらに、フレイルの経過観察に使用するサロゲートマーカーを決定するために、Neuroscience Research Australiaを訪問し、フレイルのデジタルバイオマーカーの臨床的妥当性について検討した。 1)予備試験の成果:予備試験は、単群前後比較デザインとした。研究参加者は、基本チェックリストによってフレイルまたはプレフレイルに該当した者とした。介入内容は、週1回、全12回の講座で構成され運動、栄養口腔、社会心理プログラムとした。適格性を満たした18名が研究に組み入れられ、脱落者2名を除く、16名の実施可能性と潜在的有効性について解析をおこなった。プログラムへの参加率は94.8%であった。介入前は、フレイル7名(43.8%)、プレフレイル9名(56.3%)であったが、介入後はフレイル4名(25.0%)、プレフレイル8名(50.0%)、ロバスト4名(25.0%)となった。 2)本試験の進捗:包括的プログラムに「通いの場アプリ」を付加したプログラムを新たに考案した。当初、本試験のデザインは、ランダム化並行群間比較試験としたものの、研究倫理審査委員会からランダム化デザインの承認が得られず、単群前後比較デザインに修正した。現在再審査中である。 3)本試験で評価するフレイルのデジタルバイオマーカー:UK biobankに保管された約1万名分の加速度データを利用し、フレイルの判定能を探索的に解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査委員会に本試験の承認を得るための手続きに想定以上の時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究倫理審査委員会の指摘事項に対し、適切かつ迅速に修正・回答する。フレイル・プレフレイル高齢者を抽出するための大規模なスクリーニングはすでに完了しているため、研究倫理審査委員会の承認が得られ次第、本試験の研究参加者の募集を速やかに開始する。また予算的・時間的制約を考慮し、介入期間は12週間とする。また、令和4年度に採択された国際共同研究強化(A)と連携し、フレイルのデジタルバイオマーカーの臨床的妥当性を強化するためのデータ収集についても本研究課題と並行して実施する予定である。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Associations between phase angle and cachexia blood biomarkers in community-dwelling older adults: Itabashi Longitudinal Study on Aging2022
Author(s)
Hatanaka S, Osuka Y, Kojima N, Motokawa K, Hayakawa M, Mikami Y, Iwasaki M, Inagaki H, Miyamae F, Okamura T, Hirano H, Awata S, Sasai H
Organizer
8th Asian Conference for Frailty and Sarcopenia, Nagoya, Japan
Int'l Joint Research
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[Presentation] 都市在住高齢者におけるスマートウォッチへの関心に関連する要因の性差:板橋健康長寿縦断研究2022
Author(s)
出口直樹, 小島成実, 大須賀洋祐, 本川佳子, 岩崎正則, 稲垣宏樹, 宮前史子, 岡村毅, 平野浩彦, 粟田主一, 笹井浩行
Organizer
第24回日本健康支援学会年次学術大会
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[Presentation] 握力の測定方法の違いがサルコペニア有病割合に及ぼす影響:欧米式と日本式の比較2022
Author(s)
志田隆史, 大須賀洋祐, 小島成実, 本川佳子, 岩崎正則, 稲垣宏樹, 宮前史子, 岡村毅, 平野浩彦, 粟田主一, 笹井浩行
Organizer
第24回日本健康支援学会年次学術大会
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[Presentation] 都市に暮らす高齢者の日常生活行動頻度の基礎的研究:板橋健康長寿縦断研究2022
Author(s)
佐久間尚子, 稲垣宏樹, 宮前史子, 枝広あや子, 杉山美香, 宇良千秋, 山下真里, 本川佳子, 白部麻樹, 岩崎正則, 小島成実, 大須賀洋祐, 笹井浩行, 平野浩彦, 岡村毅, 粟田主一
Organizer
第41回日本認知症学会学術集会/第37回日本老年精神医学会[合同開催]
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[Presentation] 栄養指標と位相角の関連性の横断的検証:板橋健康長寿縦断研究2022
Author(s)
本川佳子, 岩崎正則, 早川美知, 三上友里江, 白部麻樹, 大須賀洋祐, 小島成実, 畑中翔, 笹井浩行, 稲垣宏樹, 宮前史子, 枝広あや子, 岡村毅, 平野浩彦, 粟田主一
Organizer
第9回日本サルコ・フレイル学会大会
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[Presentation] 位相角を指標とした筋質と身体機能の関連:板橋健康長寿縦断研究2022
Author(s)
畑中翔, 大須賀洋祐, 小島成実, 本川佳子, 早川美知, 三上友里江, 岩崎正則, 稲垣宏樹, 宮前史子, 岡村毅, 平野浩彦, 粟田主一, 笹井浩行
Organizer
第77回日本体力医学会大会
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