2022 Fiscal Year Annual Research Report
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21H03348
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
池上 剛 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 主任研究員 (20588660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 運動学習 / 運動伝染 / 他者動作 / 投球動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
動作をいくら繰り返し練習しても上級者になれる人はごく僅かで、多くの人は学習の頭打ちを経験する。ヒトの運動学習能力を最大限発揮し、頭打ちを突破させるための鍵は、無意識的な動作の変化を誘導することである。そこで、本研究は、運動伝染を介して学習者の動作を無意識的に操作するという新しい手法を導入する。運動伝染とは「他者動作の観察によって、自己動作が無意識的な影響を受ける現象」である。申請者は、運動伝染によって学習者の動作を目標の状態へ誘導し、その動作を繰り返すことによって無意識的なプロセスだけで獲得された運動記憶が定着すると考えた。本研究は、運動伝染を使った無意識的な動作誘導法の技術基盤を構築し、新しい動作トレーニングシステムを開発することを目的とする。令和4年度は、令和3年度に導入しセットアップを終えた投球運動システムを使った基本的な投球実験を行った。そのシステムは、被験者がターゲットに向かって投げたボール位置を自動的に検知し、次のターゲット位置をコンピュータによって制御することができる。昨年度は、被験者に遮蔽ゴーグルを装着してもらい、ボールを投げた瞬間に視覚を遮蔽できる環境を追加した。その環境を利用し、視覚フィードバックがない条件下で被験者に繰り返し投球を行ってもらった。それらの成績が、野球経験の有・無、投球後に自己の動作結果(ボールが当たった場所)の推定能力の高・低、イップス傾向の有・無によってどのように影響を受けるかを比較した。これらの基礎データをもとに、令和5年度は、本来の目的である、他者動作の観察・予測が自己の投球成績に与える影響について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、令和3年度につづき4年度も、実験場所で共同研究先である鹿屋体育大学を一度も訪問することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
申請者の所属機関における新型コロナウィルスによる出張に関する制約もほぼなくなった。令和3、4年度の遅れを取り戻すべく、令和5年度は当初の予定よりも実験のペースを上げて計画を実施する。
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