2022 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム編集技術を応用した食事および運動介入による加齢性疾患予防の分子機構解析
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21H03367
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 嘉高 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (20507397)
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50270658)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インスリンシグナル / 肥満 / NASH |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝子組み換えマウスの作成を開始した。肥満症モデルマウスの遺伝的背景に対し、Wsr6遺伝子欠損を導入しどのような表現型を示すかを探索した。これらのマウスを16週間飼育した。安楽死後、血液を採取し血糖値、血中トリグリセリド濃度、血中コレステロール濃度、血中A LT濃度、血中AST濃度をそれぞれ測定した。また、肝臓、白色脂肪組織、褐色脂肪組織など各種臓器を採取し、重量を測定した。その結果、肝臓重が遺伝子欠損により低下傾向を示した。また、CTを用いた画像解析により脂肪組織重量の低下も見られた。これは皮下脂肪、内臓脂肪ともに脂肪組織重量が低下していることを示唆した。これらの結果は、Wdr6遺伝子欠損が、肥満症を改善し、脂肪肝を改善することを示唆した。また、これらの結果から脂肪細胞に対する増殖刺激が変化している可能性が示唆されたため、白色脂肪組織の組織標本を作成し、顕微鏡観察を行った。その結果、未分化である可能性が示唆される細胞が観察された。この結果は、培養細胞を用いた研究結果と類似した結果を示している。リアルタイムPCR法を用いて白色脂肪組織及び褐色脂肪組織における各種遺伝子発現を解析した。しかしながら、これまで解析した遺伝子発現結果からは、脂肪細胞の増殖が抑制されているのか、脂肪蓄積が抑制されているのか、脂肪が燃焼しているのかまだ明確な研究成果は得られていない。免疫染色など他の方法を用いてさらに詳しく解析を進めていく。。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子組み換えマウスの作成が順調に進み、当初予定した速さで、データの取得や研究の展開が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究結果から、非アルコール性脂肪肝炎の病態改善に対してWdr6遺伝子が関与している可能性が示唆された。そのため、モデルマウスの作成を検討しプロテオーム解析などを用いてさらに研究を進めていく。
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