2021 Fiscal Year Annual Research Report
画像に基づくバイオ・人工物メトリクスの統合的フレームワークの確立
Project/Area Number |
21H03457
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青木 孝文 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80241529)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 康一 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (70400299)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 画像,文章,音声等認識 / バイオメトリクス / 画像照合 / 位相限定相関法 / 人工物メトリクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,以下の2項目について研究を実施した. 1. 画像に含まれるID情報の抽出・識別・分類・加工・保護・転写などの基本操作を検討した.具体的には,(A) 画像中に含まれる生体/人工物が有する対象固有の特徴量を抽出する「ID情報の抽出」アルゴリズムとして,画像の位相情報および畳み込みニューラルネットワークから抽出された画像特徴量との組み合わせを検討した.(B) ID情報に基づいた識別・分類を行う「ID情報の識別・分類」アルゴリズムとして,(A)で得られた特徴量に対する類似度評価アルゴリズムを検討した.(C) ID情報の圧縮,符号化,暗号化,ハッシュ化などの「ID情報の加工・保護」アルゴリズムとして,ステガノグラフィとの組み合わせによる新しい保護アルゴリズムを検討した.(D) 人物画像から抽出したID情報を転写・保持する「ID情報の転写(埋め込み)」アルゴリズムについて,その基本アイディアに関する基礎実験を行った. 2. 項目1で検討する基本操作に基づいて,①手や顔を対象とするバイオメトリクス,②なりすまし攻撃の検知,③テンプレート保護,④医用画像解析,⑤法医学的個人識別,⑥物体指紋技術(人工物メトリクス),⑦認証可能アバターに関する実証研究を検討した.その中で特に,①について,非接触掌紋認証のための位置姿勢推定手法を提案した.②について,Vision Transformerを用いた高精度な検知手法を提案した.④について,ドメインの異なるデータに対する高精度なアルツハイマー病の鑑別手法を提案した.これらの成果について,学術雑誌論文への論文掲載,国際会議および国内会議で発表を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画時に予定している通りに進んでいる.次年度についても,当初の研究計画通りに進めて問題ないことを研究参画者の間で確認している.
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は,本年度までに検討した各種基本アルゴリズムに関する統合フレームワークの構築およびライブラリ構築を進めるとともに,各種実証研究を進める予定である.
|