2023 Fiscal Year Annual Research Report
Pseudo-haptics実用化に向けた効果の不安定要因解明と安定化制御法開発
Project/Area Number |
21H03478
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伴 祐樹 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (20789391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
割澤 伸一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (20262321)
宇治土公 雄介 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 人間情報研究部, 研究員 (30898474)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Pseudo-hapitcs / クロスモーダル / 個人差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,Pseudo-haptics効果の不安定要因だと考えられている個人差・提示時間が錯覚効果量に与える影響を解明し,それをもとにPseudo-haptics効果 を制御可能にする手法を構築することにある. 計画3年目にあたる2023年度では,1,2年目に行ったPseudo-haptics錯覚効果の生起要因を探るための大規模実験の成果を論文としてまとめ,国際論文誌であるIEEE TVCGにて発表した. また,長期間Pseudo-haptics刺激を提示することによる馴化の影響を明らかにする実験を実施し,VR空間中におけるバーチャル物体の持ち上げタスクにおいて,繰り返しCD比のかけられたバーチャル物体を持ち上げ続けると,Pseudo-hapticsの効果が弱まり,錯覚による重さの変化が生じにくくなることを確かめた. 加えて,Pseudo-hapticsの効果を増強するため,2年目より取り組んでいる,非対称な振動により力を錯覚させることができる牽引力錯覚とPseudo-hapticsを組み合わせる手法の深化を進めた.Pseudo-hapticsは大きすぎる/小さすぎるCD比を提示すると実際の手の動きとバーチャル空間での手の動きの乖離が大きくなりすぎるために錯覚効果が生じにくくなると言う課題を抱えていたが,本手法により大きな/小さなCD比を提示しても違和感を感じにくくなり,錯覚効果も増強されることが確かめられた. 加えて,安定してPseudo-haptics効果が生起する環境を探るため,VR空間におけるアバターの見た目を変化させることによりアバターへの身体所有感の生起度合いを操作し,Pseudo-hapticsの効果がどのように変化するかを検証した.実験の結果,アバターへの身体所有感が高いほど,錯覚効果が生起しやすくなることが確かめられた.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
世界でも有数のVRプラットフォームであるVRChatにて,Pseudo-hapticsを体験できるVR空間を実装した.実際にVRChatユーザに体験してもらい,日常的にVRを利用しているユーザからの意見を収集した.
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