2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03525
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
遠藤 維 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (40599073)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 充徳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (70392628)
丸山 翼 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (50817161)
鮎澤 光 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (60649086)
栗田 雄一 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80403591)
名倉 武雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (90306746)
山田 祥岳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383791)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | デジタルヒューマン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、個人別人体ボリュームモデル構築手法の開発について、予めCT計測から構築された表皮・臓器・骨格を含む基準人体FEMメッシュを用意し、3次元ボ ディスキャンで得た個人別表皮形状に、この基準メッシュを形状適合するよう変形することで、個人適合人体FEMメッシュを一定精度で迅速に生成することを目的とし、体表面ランドマーク間対応と骨格部の統計的形状モデルにメッシュモーフィングを組み合わせ、個人表皮の計測点群データのみから基準人体FEMメッシュに含まれるすべての表皮・臓器・骨格の個人適合を行う手法を開発した。昨年度に続き、基準人体FEMメッシュとして、衝突解析用THUMSの男性立位メッシュを用いた。 また、本手法において必要となる個人別表皮形状を取得するため、3次元ボディスキャナの開発を引き続き実施した。本年度は、複数カメラのグローバル座標系での位置姿勢をより正確に同定するため、キャリブレーション治具の再設計および補正手法の改善を実施した。治具については、従来の平板形状を改め、より立体的かつ3軸方向に非対称な形状を用いることで、より高精度な同定が可能となった。 さらに、得られた個人別人体ボリュームモデルを用いて質量特性の同定手法を開発した。光学式モーションキャプチャを用いて個人の全身動作を計測・再現し、本質量特性から推定されたCOPに対し、フォースプレートを用いて同時計測されたCOP(足圧中心)との誤差を検証した結果、従来の密度一定を仮定した同定手法による質量特性から推定されたCOPと比較して誤差が減少したことが確認された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍における人体計測実験延期の影響を受け、研究題目Cについてはやや進捗に遅れがあるものの、一方で研究題目AおよびBについては期待以上の進展がみられ、プロジェクトトータルではおおむね順調に進展しているものとみられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、最終年度として、人体CTスキャンを用いた基準モデル作成や力知覚量推定手法の開発など、これまで実施が困難となっていたパートを中心に推進を強化していく予定である。
|
Research Products
(1 results)