2022 Fiscal Year Annual Research Report
総合型個体レベルエピジェネティック毒性評価システムの構築に向けた基盤研究
Project/Area Number |
21H03604
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
五十嵐 勝秀 星薬科大学, 薬学部, 教授
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Project Period (FY) |
2021 – 2022
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Keywords | エピジェネティクス / 毒性評価 / DNAメチル化 / 化学物質 / レポーターアッセイ |
Outline of Annual Research Achievements |
エピジェネティクス研究は生命制御の基盤システムとして日々研究が発展している。しかしながら、化学物質影響を簡易的かつ迅速的に検出できるシステム構築が進んでいない。化学物質が及ぼすエピジェネティク毒性は毒性試験において影響が見逃されている可能性を申請者は指摘し、観察と定量測定可能な容易なレポーターによるエピジェネティック検出手法を考案し、定量測定可能することをこれまでの研究によって報告した。一方で、本システムを毒性評価試験において実用可能にするためには、感度の向上、アッセイ簡便化など、複数の課題を克服する必要がある。それら課題の解決策として、本手法をエピジェネティック毒性作用の確定判定が可能な「統合型個体レベルエピジェネティクス毒性評価システム」として完成させることを目的とした。 昨年度に引き続き、本手法の感度向上に向けた研究を継続した。課題点を改善するため、a)基本レベルメチル化上昇による検出感度向上、b)複数プロモーターの同一細胞への取り込み、c)蛍光による細胞生存データの取得を目標とした。a)について、これまでの検討によりAgouti-IAP, Dazlともに基本レベルのDNAメチル化が低いことが確認されている。そこで、基本レベルのメチル化を上昇させることにより、感度向上を図った。その結果、実際のメチラーゼ処理によって細胞導入後のDNAメチル化率がメチラーゼ濃度依存的に上昇し、Nluc活性が逆相関的に低下を示す結果を得ることができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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