2023 Fiscal Year Annual Research Report
Application and Development of Future Assessment Method Incorporating the Perspectives of Future Generations
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21H03671
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原 圭史郎 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (30393036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北梶 陽子 広島大学, ダイバーシティ&インクルージョン推進機構, 准教授 (10781495)
黒田 真史 常葉大学, 社会環境学部, 准教授 (20511786)
倉敷 哲生 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (30294028)
上須 道徳 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50448099)
渕上 ゆかり 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (70712834)
野間口 大 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (90362657)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フューチャー・アセスメント手法 / 仮想将来世代 / 参加型評価・意思決定 / 評価法の社会実装 / 社会共創 / サステイナビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
23年度は、これまでの研究成果を基盤としつつ、「仮想将来世代」の仕組みを導入した行政計画のアセスメントを実践し、得られたデータから本手法の効果や今後の検討課題等を整理した。具体的には、岩手県矢巾町において、職員参加の下で8月から11月にかけて都市計画マスタープランを題材とした評価と計画改善に向けた提案を行うアセスメント実践を行った。9課室から20名の職員に参加してもらい、計4回の討議実践を行った。ここでは、現世代2グループ、仮想将来世代2グループの4グループを構成し、各グループが最初の3回は別個に都市計画マスタープランの評価と計画改善ための議論行い、最終回の第4回には、現世代と仮想将来世代の1グループずつがペアを組み、それぞれが評価結果と改善策を提案し、交渉・合意形成(世代間合意形成)を行うという討議デザインを採用した。都市計画マスタープランの中でも特に、「都市開発と農村地域との格差問題」などのトレードオフを含む課題を3つ取り上げ、現世代と将来世代の双方の視点でこれらの課題について議論を行い、マスタープランの評価と、改善施策を提起する意思決定プロセスを再現した。 討議結果および参加者へのアンケート結果から、現世代グループと、将来世代グループとでは、評価結果に差異が生まれることや、合意形成によって双方の評価結果を取り込むことが可能であること、また、現世代グループと比較して、将来世代グループの参加者は、将来世代に対する共感をより高められるなどの認知変化が起きやすい傾向があること、などを明らかにした。実践で得られたデータから、将来世代の視点を取り入れたアセスメント手法のフレームワークや実施条件、行政計画への実装に向けた課題の整理を進めた。 また、これまでの研究成果を取りまとめた論文を作成するとともに、過年度に作成した複数の論文が国際誌にも掲載された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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