2021 Fiscal Year Annual Research Report
Diverse Information Mining and Search Interaction for Critical Web Search
Project/Area Number |
21H03774
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山本 岳洋 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 准教授 (70717636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 裕明 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 准教授 (90452317)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 情報検索 / 批判的ウェブ検索行動 / 探索的検索 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,多様な情報を調べ,かつ得られた情報を精査するような検索行動を批判的ウェブ検索行動と定義する.本研究の目的は,批判的ウェブ検索行動において重要である多様な情報獲得に焦点をあて,多様な情報を自動的にマイニングし,その存在をユーザに気づかせ,そして獲得を促す研究を進めるための基盤構築を行う.2021年度の主な研究成果の概要は以下の通りである.
「シナモンは糖尿病に効果的か」のような,異なる主張がウェブ上に存在する健康情報に焦点を当て,ユーザがウェブ検索行動時に投入するクエリ,検索結果,ページの適合性,主張,ページに対するユーザの信憑性判断や検索後の結論などをユーザ実験により収集した.収集したデータは,多様な情報獲得のための手法やインタラクション技術を評価するためのデータセットとして利用することができる.また,このデータ収集時行ったログ分析やインタビューを分析することで,個々のページに対する信憑性判断としては専門性,権威性,客観性といった評価尺度を重視している一方で,検索後の結論を出す際には客観性が重視されていることを明らかにした.
さらに,オンラインにおける商品の購買に関するウェブ検索行動に焦点を当て,購買前,購買後におけるユーザの特徴的な検索行動およびクエリとして投入される語の分析を行った.具体的には,デジタルカメラをECサイト上で購買したユーザの検索ログを対象とし,カメラの購買前後に特徴的な200語を検索によって求める情報の違いから分類し,「付属品・補完品」,「配達」,「使用方法」といった16種類を明らかにした.購買後に関しては,購買直後から購買24時間後には付属品や補完品,購買24時間後から購買48時間後には配達,購買48時間後から購買72時間後には使用方法に関する語を含んだ検索が多くなることが分かった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況 おおむね順調
研究課題として挙げていた,多様情報に関する研究評価のための評価基盤構築に関する研究を実施し,成果を出すことができたため,研究の進捗はおおむね順調であると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,(課題A)多様情報に関する研究評価のための評価基盤構築,(課題B)ユーザの検索行動ログに基づいた多様情報マイニング技術,(課題C)多様情報の獲得を促すインタラクション技術それぞれ以下の課題に取り組む. (課題A)すでに検討してきた健康情報に関する検索に加えて,科学的知識の学習,社会的に大きく意見が異なるトピックに関する検索トピックについても選定し,ユーザ実験を通してユーザの検索行動ログやページの意見,ユーザの検索前後の意見などのデータを収集する.さらに,トピックの違いがユーザの検索行動や意見の出し方にどのような影響を与えるかについても分析する予定である. (課題B)検索クエリ中に含まれる暗黙的な仮定を検出し,その仮定を検証するようなクエリを自動的に生成する技術に取り組む予定である. 実際のクエリログを分析し,暗黙的な仮定を含むクエリとその仮定を検証するようなクエリのペアを収集し学習データとすることで,クエリを変換する技術について検討する. (課題C)ウェブ検索を会話的に行うことで,通常のウェブ検索よりも深い探索を促すインタラクション手法について検討する.
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] 文化財の特徴理解に特化したBERTモデル2022
Author(s)
三林 亮太, 上田 昌輝, 川原 敬史, 松本 直彰, 吉村 拓真, 相原 健郎, 神門 典子, 莊司 慶行, 中島 悠太, 山本 岳洋, 山本 祐輔, 大島 裕明
Organizer
日本データベース学会 第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM Forum 2022)
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