2022 Fiscal Year Annual Research Report
磁場スイッチDNP-MRIによる臨床代謝計測装置の試作・実証研究
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21H03800
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
市川 和洋 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (10271115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 彩乃 長崎国際大学, 薬学部, 講師 (30826186)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | MRI / DNP / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床機器へと展開可能な技術要素と感度を有する常温他核種DNP-MRI装置を開発し、疾患モデルに応用することで、代謝過程全般に応用可能な生体代謝リアルタイム分子イメージングの装置の試作実証を行うことを目的とする。そのための具体的方針として、本研究では磁場スイッチによる他核種DNP-MRI装置を試作し、有効性を実証する。
昨年度までに行った試作機製作のための要件決め結果(磁石形状比較(平行平板型と直交平板型)で差異はなかった)ことを踏まえ本年度は試作機製作に着手した。 (1)当初構想の並行平板型での装置形態で装置設計・試作を行った。同機において、磁場均一性等の基本性能を実測した。 (2)前年度までに導入した高速傾斜磁場コイルをにおいて、高速動作時の発熱分布と磁場均一性に及ぼす影響を実測した。その結果、実使用条件下において大きな影響がないことを明らかにした。そこで、(1)の開発装置に適合するよう固定器具を製作し試作機を完成した。 (3)疑似試料を用いて、モデル動物の測定条件を模した計測を行い、試作機の基本性能の実証を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通りに進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点まで計画通り進行している。したがって、前年度実績に引き続き以下の検討を行う。 (1)試作機を用いて研究を進めるが、将来的なアップグレードを考慮し、磁場均一性向上のための補正コイル等を机上設計を継続する。 (2)試作機に、低磁気回転比核のイメージングの高精度化のために共同研究者が開発しているスピンロック機能を実装する。 (3)がん・糖尿病等の疾患モデルマウスでの有用性実証を行い、本研究を完了する。
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