2021 Fiscal Year Annual Research Report
DNA解析を題材に科学の世界を身近に体験できるオンライン教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21H03945
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西 麻耶子 熊本大学, 技術部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | DNA / オンライン科学教室 / 地域貢献 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では『DNA』を題材に教材開発・科学教室を行った。時事的話題として、よく理解されないままニュース等で取り上げられていると感じる新型コロナウイルス感染有無を調べる検査に利用される「PCR」にも触れた。実施時、新型コロナウイルスの影響で対面実験は実施し難い状況だった。子どもたちの『学び』を止めないため『興味』を引き出すため、教材開発及び双方向オンライン+オンデマンド式配信での科学教室を行った。30組にご参加頂き、全ての参加者に事前に申請者オリジナル実験キットを送ることで、科学教室参加への心理的・労力的・金銭的ハードルを下げた。実験概要は下記①~⑤の通り。 ①生活用品で植物(すりおろしニンニクチューブ)のDNA抽出②生活用品による実験者本人の口腔粘膜細胞からDNA抽出③申請者作成の、DNA模型が作成できるプリントの切り抜き→色付け(A-T、G-Cがペア)→折り紙をしてDNA模型を作成④③を設計図としてお菓子でDNA模型を作成⑤DNAの一部が2倍/cycleに増幅される2nの計算問題をクイズ形式で取り入れ、視覚的にPCRの原理を説明 『キットがあって良かったか』、『楽しかったか』、『分かりやすかったか』、『満足度』を聞くアンケートで、殆どが肯定的回答だった。自由記述で『紙で折ったものをお菓子で表現するという行程が素晴らしかったです』等、DNA模型作成やお菓子に関する回答が目立った。親がその子どもを勉強面でサポートするのは難しい場合もあるようで『今回のようにキットを準備して頂き、一緒に進めていく形であれば私でも大丈夫!と今回の実験で新しい世界が親子で開けた感じがします!』という回答もあり、本研究の意義を感じた。希望開催形態は、オンライン:対面:どちらでもよい=40%:27%:33%となり、分散した。どの開催方法でも対応できることは、場所や状況を選ばない一つの特長であるだろう。
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