2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H03955
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 陽一郎 早稲田大学, 高等学院, 教諭
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ICT / ハイフレックス / 中学理科 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍でも通用するような学習効果の高い中学向けオンライン理科授業を開発した。研究の背景として、コロナウイルスの感染拡大防止策の世界的な動きがあった。日本の小中高では、2020年4~5月は緊急事態宣言下で対面授業ができず、続く6~7月もソーシャルディスタンスの確保と消毒を徹底した上での分散型の対面授業が行われた状況があった。2021年度も、教育現場ではネット回線を利用したオンラインでの授業を開発しながら実践する必要があった。
成果① ICT機器を活用したオンデマンド授業を開発した。iPadのノートアプリGoodNotes5にてアップルペンシルで板書をした。iPadをキャプチャーボードを介してWindows PCとつないだ。PCアプリ(OBS Studio)にiPad画面を取り込み、WEBカメラで撮影した先生をクロマキー処理(背景抜き)で映した。リアルタイム配信動画作成の要領で、iPad画面と演者を合成して録画し、後編集なしの動画を作成した。中学生が好むノート作成型の授業をICT機器を活用し実現しさせ、中学生が学習に取組みやすい環境を作った。
成果② ①を改良し、中学理科向けのハイフレックス型授業のシステムを構築した。iPadの映像を無線(Bluetooth)でAppleTVに送り、さらにAppleTVからキャプチャーボードを介して、PCとプロジェクターに分配して出力した。対面ではプロジェクターでiPadの映像だけを映し、オンラインでは①の方法でPCで合成した「iPad画面+先生」の映像をZOOMで同時に配信した。これにより、中学生が受講しやすいハイフレックス授業(対面と同時配信)が可能になった。欠席者だけが配信を受ける状態ができても、授業計画を変更することなく、通常授業が展開できる利点が生まれた。
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