2021 Fiscal Year Final Research Report
博物館施設と連携して生物の多様性と自然愛護を総合的に学ぶプログラムの開発
Project/Area Number |
21H03965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 文京区立第六中学校 |
Principal Investigator |
KAWASHIMA Noriko 文京区立第六中学校, 中学校教諭
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 動物福祉 / 動物園連携 / オンライン双方向型授業 / 中学校理科 / 道徳 / カリキュラム・マネジメント / 博物館連携 / 大学連携 |
Outline of Final Research Achievements |
世界自然保護基金は、2018年までに脊椎動物は60%減少したと発表した。生物多様性消失の流れを止めるためにも、生物の多様性について実感を伴って理解することは喫緊の課題にもなっている。 本研究では動物園・水族館等と連携して教材の開発と学習プログラムを考案する。これらの施設から離れた全国のどこの学校でも活用することができる学習の開発を目指した。特に、学習指導要領(理科)で示された「生命に関する自然の事物・現象を主として共通性・多様性の視点で捉えること」と道徳の「自然愛護」「生命尊重」の内容項目に焦点を当て、理科と道徳との教科横断的な学習を開発することを主たる目的とした。
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Free Research Field |
理科教育
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
学習指導要領では、既知の知識を生かした学習を総合的に運用できるようなカリキュラム・マネジメントをすることが求められている。しかし、学校現場ではそれぞれが分断された学習指導が行われており、学びの連続性を意図した教材開発は積極的に行われていない。 本研究では、学校が動物園、大学と連携し、「自然愛護」や「生命尊重」に関わる道徳と理科の教科横断的な学習を開発する他、キャリア教育とも関連づけた授業をデザインすることができた。義務教育段階でこそ、教科の枠組みを越えて生徒が多面的な視点で生物多様性保全を理解して保全に向けて行動できるようにする本研究の学習プログラムの開発には大きな意義があると考えられる。
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