2021 Fiscal Year Annual Research Report
Self-Studyによる,実習生指導を行う附属学校教員の専門性開発の研究
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21H03983
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
粟谷 好子 広島大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 附属学校教員 / 教育実習 / 専門性開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:国立大学附属学校教員は、毎年教育実習生を指導する使命を有す。その附属学校教員の専門性開発を解明することを目的とした。 研究方法: Self-Studyというメソドロジーを用いた。報告者の他教科の同僚で、新任教員をクリティカルフレンドとして、実習中にマイクロソフト社のチームスを利用して、各自の実習指導を日々省察して記録して共有し、意見を求め合った。 さらに自己を客観視するために、4名の小・中・高の附属学校の社会科教員を対象として、半構造化インタビューを行った。インタビュー項目は以下の通りである。①教員自身のこと、②教育実習の規模(担当人数、実践させる授業数など)、③どのような方針で実習生を指導したか、④指導者の教科観、⑤教師教育者としての自覚の有無、⑥公立学校教員との違い、等である。 研究成果:各教員へのインタビューデータの逐語録をコーディングすると、Ⅰそれぞれの教員は、各々の「授業理論」を有し、それに沿って教育実習生を指導している。Ⅱ各自の「授業理論」は自覚的であり、大学や大学院、または教員になってからの経験を通して培われ、明確に言語化されたものである。Ⅲ各附属学校とも、総括的評価をおこなう「評価授業」を実習生に実践させている。しかし、どの教員も教育実習全体を「形成的評価」し、実習生の成長を見取ろうとし、良さを引き出すようにしている。Ⅳそれぞれの教員は、自己の役割を「指導者」・「アドバイザー」と語る教員、「(教員にとって)一番おいしいところを実習生に経験してもらいたい」と語って学校理解者を育成しようとする教員と様々であった。Ⅴいずれの教員も、実習生の授業実践や実習に取り組む姿勢から学びを得ていた。以上のような附属学校教員の専門性開発を把握した。附属学校教員には、毎年実習生を鑑として自己省察の機会が与えられ、授業をよりよくしようとする資質も含まれる。
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