2021 Fiscal Year Annual Research Report
VR動画とアイトラッキングを用いた安全教育手法の開発とマルチスパン評価
Project/Area Number |
21H04103
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Research Institution | Kurume National College of Technology |
Principal Investigator |
吉利 用之 久留米工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 安全 / VR動画 / 教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ビジョン・ゼロ(労働災害をゼロ)を念頭に、安全教育のコスト削減やアイトラッキングシステムを用いた効率化及び教育効果の定量化を目的として実施した。 本研究では、VR動画とアイトラッキングを用いた安全教育手法を構築することができ、以下の知見が得られた。1)遠隔の実験実習の改善である。現在の動画は知識を深めることはできるが、技術を深めることは難しいという問題がある。動画にアイトラッキングを追加することで、熟練労働者の目線で、何を・どのように見て作業をしているのかを直感的に理解できるようになった。対面教育が不可の状況下で、自宅学習でのイメージトレーニングが現実味を帯びた状況で可能となった。本研究では、2h×20回の対面教育を計画していたが、コロナウイルス感染拡大の影響で2h×8回となった。12回分は、自宅学習による動画を見てのイメージトレーニングを行った。本校の学生2名が、技能検定の機械加工の普通旋盤作業の3級に挑戦し、2名合格した。しかし、本人の努力もあるため引き続き検証が必要である。2)短期的・長期的なマルチスパン評価短期的な教育効果を検証は、教育前後でのアンケート収集を行い、教育効果が確認できた。アンケート結果は、対象人数の全員がよくわかるようになったと回答した。自宅学習のアイトラッキングを利用した動画でイメージトレーニングを行い、対面教育で実際に作業すると更に教育効果が高いことがわかった。長期的な教育効果を検証は、ヒヤリハット報告活動の事故レベル、報告件数、発見理由の変化により検証を行う予定だったが、評価対象が少なくまだ検討段階である。
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