2021 Fiscal Year Final Research Report
飼育現場の声に基づく準間接飼育下ゾウのハズバンダリートレーニング法の改良
Project/Area Number |
21H04143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Kyoto City Zoo |
Principal Investigator |
Aramaki Yusuke 京都市動物園, 種の保存展示課, 畜水産技術者
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 飼育下ゾウ / ハズバンダリートレーニング / 強化子 / ペレット |
Outline of Final Research Achievements |
飼育下のゾウ飼育において、飼育管理上で重要な項目に日々のトレーニングがある。このトレーニングを成功させるためには用いる餌(強化子)が重要であり、嗜好性の高さを前提条件として栄養面・経済性・保管性・取り扱いやすさなど、強化子の選定には多くの要因がある。 本研究では上記要因を満たす強化子として草食動物用ペレットに着目し、事前研究で改善点として浮かび上がった、トレーニング使用時に不向きな転がり易い形状を改良したペレットを製造し、ゾウ飼育園での使用時アンケートでも事前研究を超える評価を得ることができた。
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Free Research Field |
応用動物学、野生動物学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究結果から、従来の強化子である野菜、果物及び乾パンなどの人用製品と比較して、ゾウに適した栄養面、季節を問わない安定した品質、高い保管性及び低価格を実現したトレーニング用強化子として広く受け入れられる期待が得られた。 またゾウのトレーニング自体は世界中で普及している反面、そのトレーニングで用いられる強化子は様々であり、勿論トレーニング用のペレット自体も世界的に見ても流通はしていない。ゾウのトレーニング用強化子としての有用性を示すことで、今後広く普及する可能性も秘めている。
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