2021 Fiscal Year Final Research Report
変異PC12細胞を用いた抗がん剤による報酬機能障害における細胞機能変容の解明
Project/Area Number |
21H04198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
Esumi Satoru 岡山大学, 大学病院, 薬剤主任
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | PC12細胞 |
Outline of Final Research Achievements |
本研究では、抗がん剤のうち白質脳症を生じて認知機能障害を生じることが知られ、うつ病などの精神症状を生じやすい乳がん治療に用いられるシスプラチンを用いてPC12m12細胞の細胞機能に与える影響を評価した。シスプラチンの暴露によって細胞数に変化は認めなかったが巨大細胞が顕著に増加した。さらに、神経突起が細胞体の大きさの2倍以上の長さに伸長させた細胞の数を計測したところ、シスプラチンの暴露によって神経突起伸長細胞数も有意に増加した。
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Free Research Field |
医療系薬学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究成果は抗がん剤投与患者で生じている抑うつ状態などの精神症状の変化について、抗がん剤そのものの影響を明らかにする手掛かりを提供できたと考えられる。今後、今回の研究成果で認められた細胞の形態変化を説明できる細胞の機能変化を明らかにすることで抗がん剤が精神機能にあたえる影響を明らかにしていきたい。
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