2021 Fiscal Year Final Research Report
非小細胞肺癌患者におけるオシメルチニブ血中濃度と副作用の関係性
Project/Area Number |
21H04217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
YOKOTA Hayato 秋田大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オシメルチニブ / 遺伝子多型 / 血中濃度 |
Outline of Final Research Achievements |
肺がん領域で広く使用されている経口チロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブに関して、本薬剤の血中濃度と有害事象発生との相関について検討した。さらにオシメルチニブ体内動態関連遺伝子多型との関連についても検討した。26名のオシメルチニブ内服患者において、下痢、皮疹、肝機能障害と血中濃度との間に有意な相関は認められなかった。CYP3A5*3/*3患者では、*1アレル保有患者と比較しAUC0-24/D、C0/Dについてそれぞれ高い傾向にあったが有意差は認められなかった。オシメルチニブのAUC0-24/Dにおいて、ABCB1 2677G>T/A遺伝子多型間で有意差が認められた。
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Free Research Field |
薬物動態学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
オシメルチニブは肺がん領域で広く使用される抗がん剤であるが副作用の発現によって治療の中断・中止が余儀なくされるケースがある。その原因の1つにオシメルチニブの体内曝露量の増加が考えられる。オシメルチニブの体内血中濃度と副作用あるいは遺伝子多型との関連性が明らかになれば副作用に対する早期介入が期待できる。本研究による成果は、オシメルチニブの治療継続に向けた一助となることが期待される。
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