2021 Fiscal Year Final Research Report
新規LMV誘導モデルマウスを用いたループス腸間膜血管炎の発症機序解析
Project/Area Number |
21H04255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3190:Biomedical structure and function, pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
FUJISHIRO Maki 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術補助員
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ループス腸間膜血管炎 (LMV) / Toll様受容体7 (TLR7) / 全身性エリテマトーデス (SLE) |
Outline of Final Research Achievements |
ループス腸間膜血管炎 (LMV) は、全身性エリテマトーデス (SLE) に合併する病態であるが、血管炎を伴う腸管出血が見られる場合は予後が悪い。当研究グループでは、LMV誘導マウスモデルを作製し、このモデルが血管炎を伴う腸管出血を起こすことを見出した。 本研究では、当モデルを用いて、血管炎の発症機序を血管内外からの影響に着目し検証した。血管外では、誘導群で病理学的に血管近傍への免疫細胞の浸潤を認め、血管内では、誘導群で複数の血清中サイトカイン等が有意に上昇する事を明らかにした。今後、同定した免疫細胞やサイトカイン等が血管内皮細胞や血管周囲細胞の傷害に関与する機序を明らかにしていく。
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Free Research Field |
免疫学、病理学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
当グループで確立したLMV誘導マウスモデルを用いることで、血管炎の発症において腸管の血管近傍へ浸潤する免疫細胞や有意な上昇がみられる血清中サイトカイン等を明らかにした。それにより、免疫細胞の浸潤阻害や血中サイトカインをコントロールすることにより、血管炎の抑制、しいてはLMV病態を抑制することが出来る可能性がある。今後さらにLMVの詳細な発症機序を解明することによって、予防方法や早期診断法、新規治療薬の開発などに役立つ見込みがある。
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