2021 Fiscal Year Annual Research Report
中近世「菅浦文書」の公開促進と史料学的・文理融合的研究
Project/Area Number |
21H04360
|
Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
青柳 周一 滋賀大学, 経済学系, 教授 (40335162)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇佐美 英機 滋賀大学, 経済学部, 名誉教授 (60273398)
水野 章二 滋賀大学, 経済学部, 研究員 (40190649)
宇佐見 隆之 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40319562)
佐藤 健一 滋賀大学, データサイエンス学部, 教授 (30284219)
東 幸代 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10315921)
高木 純一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (70828433)
橋本 道範 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (10344342)
野田 浩子 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (90826637)
井上 聡 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (20302656)
|
Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
|
Keywords | 菅浦文書 / 国宝 / 中世文書 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、滋賀大学経済学部附属史料館(以下、史料館と略)寄託の国宝「菅浦文書」(1,261点)について、研究代表者・研究分担者・研究協力者による共同研究会をオンラインで開催した。研究会では菅浦文書のデジタル画像を用いて、最新の研究成果をふまえながら史料翻刻文の校訂を行った。デジタル画像で判読できない文字等については、原本閲覧によるチェック作業を実施した。研究会は9回開催し(2021年4月17日、4月26日、5月17日、5月28日、6月12日、6月28日、7月23日、7月30日、8月28日)、「菅浦文書」および補遺等87点を校訂した。原本チェックは「菅浦文書」51点について2回実施した(5月31日、9月10日)。これを以て、過去2次にわたる科研費による共同研究会での「菅浦文書」校訂作業を終了させることができた。 2、続けて、滋賀大学経済学部附属史料館所蔵の「菅浦家文書」(中世分、131点)について、同様の方法による校訂を行い、9回の研究会によって終了した(9月8日、9月22日、10月15日、10月22日、11月12日、11月29日、12月17日、2022年1月29日、2月12日)。 3、『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けて入稿用原稿を試作し、出版社に見本刷作成を依頼する等、刊行に向けた原稿作成・編集作業を進捗させた。 4、「菅浦文書」を用いた文理融合的研究の方向性について代表と研究分担者間で協議し、史料中に登場する人物の相関関係データベース等を試作した。 5、東京大学資料編纂所との共同事業として、「菅浦文書」および滋賀県長浜市西浅井町菅浦に伝存する史料の科学的方法による料紙調査を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
)今年度は『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けて、過去2次にわたる科研費での共同研究によって進めてきた「菅浦文書」1,261点および補遺文書とあわせて、「菅浦家文書」131点の校訂を終了させることができた。さらに『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けた原稿作成・編集作業を具体的に進捗させた。
|
Strategy for Future Research Activity |
「菅浦家文書」の原本チェックと共に、『菅浦文書集成(仮)』に翻刻文を収録予定の関連史料について共同研究を通じた校訂作業を終了させる。『菅浦文書集成(仮)』の入稿作業を本格化させると共に、これまでの校訂内容を点検する作業を実施する。東京大学史料編纂所との共同による「菅浦文書」の科学的方法での料紙調査や、「菅浦文書」の文理融合的研究について着実に継続する。
|
Research Products
(14 results)