2021 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of EBPM support research platform utilizing official statistical micro data
Project/Area Number |
21H04403
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
椿 広計 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (30155436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 和宏 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (10579410)
星野 崇宏 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20390586)
白川 清美 立正大学, データサイエンス学部, 教授 (20755095)
永瀬 伸子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (30277355)
山下 智志 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (50244108)
美添 泰人 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 客員上席研究員 (80062868)
岡本 基 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (90599870)
千野 雅人 統計数理研究所, 統計思考院, 特任教授 (20913586)
稲垣 佑典 統計数理研究所, データ科学研究系, 客員准教授 (30734503)
若野 綾子 東海大学, 政治経済学部, 特任講師 (80837112)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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Keywords | オンサイト拠点 / 政策効果推論 / データの品質管理 / 個票開示リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度においては、年初に設定した研究計画について、下記のような成果が得られた。 ■オンサイト拠点利用によるデータ分析への影響の検討:1)一般社団法人いのちを支える自殺対策センター(JSCP)の研究者と共に自殺統計ミクロデータの分析を実施、2)JSCPでのオンサイト拠点設置に協力、3)疑似ミクロデータ作成の回帰残差のブートストラッピングに基づく方法の再検討、4)統計的問題解決プロセスについてのサーベイ、5)ウェブ公開データを利用し、厚労省公開の全国の生活保護受給者の総数に関する月次・都道府県レベルのデータを利用した生活保護受給世帯の総数と厚生労働省発表の月次・都道府県レベルの自殺者数に関する分析、家計調査の都道府県ごとの実収入を利用したコロナ禍における実収入の増減と都道府県レベルの自殺者数の増減について分析した。 ■秘密分散処理データ分析環境の構築:1)がん登録情報を主な対象とし、詳細な地域情報の公開を可能とするk-匿名化アルゴリズムを開発・評価、2)GPS基準値に基づく地域分割を再帰的に実施するトップダウン方式の匿名化アルゴリズムの実現、3)攻撃者が知りうる準識別子情報について、安全性指標kをパラメータとする識別リスクを評価、4)機密性の高いデータを研究室等からリモートアクセスにより利用する安全性の検証・分析において、NTTコミュニケーションズ、和歌山県データ利活用センターと協働し、秘密分散・秘密計算を利用したデータ分析の検証に必要な試行準備、5)機密性の高い匿名データを利用した教育のため、公益財団法人統計情報研究開発センターと協働し、講義用テキストの準備を進めた。 ■WLB政策のための統計的機械学習による探索的データ分析:1)ウェブサイト上で公開されている家計調査と家計消費状況調査を使用し、緊急事態宣言以降の消費動向の変化を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
EBPM研究プロセスモデルの創生を実現するために、オンサイト拠点を利用することのデータ分析に与える影響を検討するための各種分析を実施し、令和4年度の論文投稿等に繋げられる成果が得られた。また、秘密分散処理データ分析環境構築の実現のために必要な秘匿計算技術の開発、および、検証環境の構築を進めることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度の成果をさらに発展させるために、引き続き、EBPMに必要な統計ミクロデータ探索的解析技法と因果推論の融合、オンサイト拠点に提供される統計ミクロデータの質改善、特に、統計調査母集団名簿劣化・外れ値・欠測値への適切な統計処理の研究、オンサイト拠点での実証研究支援環境の整備、秘密計算技法の高度化や統合オンサイト環境による実証研究を推進する。
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Research Products
(58 results)
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[Book] 共立出版2022
Author(s)
Morris H. DeGroot and Mark J. Schervish (著)/椿広計, 大野忠士, 領家美奈 (監訳)
Total Pages
963
Publisher
デグルート&シャービッシュ 確率と統計 原著第4版
ISBN
9784320114616
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[Book] 日本学術協力財団2022
Author(s)
永瀬伸子, 和泉ちえ, 仲真紀子, 青野篤子, 森山由紀子, 大串尚代, 川橋範子, 天野知香, 池田弘乃, 武田宏子, 江原由美子, 佐藤岩夫, 井野瀬久美惠, 室伏きみ子 他10名
Total Pages
322
Publisher
人文社会科学とジェンダー(学術会議叢書29)
ISBN
9784990997250
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[Book] 有斐閣2021
Author(s)
大森義明, 永瀬伸子
Total Pages
294
Publisher
労働経済学をつかむ
ISBN
9784641177307
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[Book] Cambridge University Press2021
Author(s)
Takeo Hoshi and Phillip Y. Lipscy (eds.), Nagase Nobuko
Total Pages
572
Publisher
The Political Economy of the Abe Government and Abenomics Reforms ("11 - Abe's Womanomics Policy: Did it reduce Gender Gap in Management?" 執筆)
ISBN
9781108921145