Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
現在の世界最高感度を一桁更新し、極高エネルギー宇宙線天文学を開拓する将来計画へ向けて、低コスト型の新型大気蛍光望遠鏡アレイを展開し、自律稼働による宇宙線の定常観測を実現する。2年間の観測によって得られる測定データの解析から宇宙線の到来方向、エネルギー、粒子種(化学組成)を測定し、将来計画の早期実現に必要な技術を立証する。
超高エネルギー宇宙線の起源は今もって謎である。その加速源を同定するには、ごく稀に飛来する超高エネルギー宇宙線の大気蛍光事象を高統計で測定する必要がある。本研究では、応募者独自の技術による望遠鏡アレイを展開し、従来よりも一桁高い統計を目指す次世代計画の技術を立証する。成功すれば、加速源の天体を同定し、その機構を解明できる可能性がある。