2022 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー誘導共鳴散乱によるXENON1T超過事象のアクシオン的解釈の検証
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21H04474
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
本間 謙輔 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (40304399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋田 昌樹 東海大学, 総合科学技術研究所, 特任教授 (50291034)
時田 茂樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (20456825)
金井 恒人 京都大学, 化学研究所, 特定准教授 (00442947)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | アクシオン / 暗黒物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
京都大学化学研究所サイト: eV質量域のアクシオン的粒子探索に重点をおき、3ビームによる対称入射角散乱において、入射角度を可変とする衝突器を大気中で構築した。加えて、2ビームによる準平行系散乱による探索において、生成用レーザービーム強度を1桁増強した状態で探索を実施した結果、プラズマ生成と光学素子表面起因の背景信号光の増光が見られた。 欧州連合ルーマニアELI-NPサイト: R4年度は、比較的低強度のビームを用いたコミッショニング用に探索用光学素子群を、大型の低真空度容器内に導入して、様々な診断を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画したことは、ほぼスケジュール通り完了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
京都大学化学研究所サイト: 3ビームによる対称入射角散乱において、構築した入射角度を可変とする衝突装置により、eV質量域を走査的に探索することに初挑戦する。加えて、昨年度中、2ビームによる準平行系散乱による探索において、背景光の出射角分布は、集光軸上に集中する兆候が見られるため、この出射角分布を利用した背景光除去方法を確立した上で、探索を実施する。並行して、誘導光の短パルス化へ向けた光学パラメトリック増幅のための装置を導入、試運転も計画する。
欧州連合ルーマニアELI-NPサイト: 高強度ビームによる探索へ向けて、低強度ビームによるコミッショニングのために大型の低真空度容器内に設置されたの探索用光学素子群を、高真空度に対応した中型の真空容器に移設する。
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Research Products
(13 results)