2022 Fiscal Year Annual Research Report
Second earth search by high-precision line-of-sight velocity measurement using visible ultra-broadband laser comb
Project/Area Number |
21H04500
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
稲場 肇 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究グループ長 (70356492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉浦 秀行 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (00211730)
臼田 知史 国立天文台, TMTプロジェクト, 教授 (10311177)
柏木 謙 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (10509730)
青木 和光 国立天文台, TMTプロジェクト, 教授 (20321581)
大宮 正士 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, アストロバイオロジーセンター, 特任研究員 (20624696)
大久保 章 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (30635800)
佐藤 文衛 東京工業大学, 理学院, 教授 (40397823)
三澤 透 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (60513447)
西川 淳 国立天文台, TMTプロジェクト, 助教 (70280568)
田実 晃人 国立天文台, ハワイ観測所, 特任准教授 (70532539)
神戸 栄治 国立天文台, ハワイ観測所, 特任准教授 (80435510)
森谷 友由希 国立天文台, ハワイ観測所, 助教 (60722949)
新井 彰 国立天文台, ハワイ観測所, RCUH職員 (30582457)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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Keywords | レーザーコム / 光コム / 高分散分光器 / 系外惑星探索 / 視線速度測定 / ドップラー法 / エルビウム添加光ファイバー |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、ドップラー法による視線速度測定を行い、地球に似た惑星を含む多様な惑星を検出することを目標にしている。測定精度向上のため、産総研独自のレーザーコム装置をハワイのすばる望遠鏡の高分散分光器HDSに搭載しての観測を目指している。2022年度は以下の研究実績を挙げた。 ハワイすばる望遠鏡の高分散分光器HDSに搭載するレーザーコム本体(以下HDSコム)について、昨年決定した装置仕様をもとに設計を進めていたところ、岡山分室に設置していた前世代コム装置(以下岡山コム)において高出力光増幅系の出力低下が判明した。HDSコムで同様の不具合が起きないよう原因を調査した結果、三段目の光共振器の微小なアライメントの狂い、およびサーキュレーターの不良が見つかった。これを受け、サーキュレーターの仕様を強化するとともに、出力が微小なアライメントの狂いに影響されにくくなるよう、最終段の増幅器の前段に三段目の光共振器を配置することとした。出力低下の原因が判明したことから、モード同期ファイバーレーザーおよび周波数安定化のための光学系・制御系を光ファイバー型光周波数コム装置として製作業者に発注し、装置が納品された。 すばる望遠鏡側の受入準備については、HDSへのコム光および天体光の入射光学系の現状について引き続き確認し、新しい光学系について検討を進めた。 国立天文台ハワイ観測所岡山分室に設置したレーザーコムについては、長期運転を続け、HDSコムで修正すべき点について引き続き洗い出しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
岡山コムの高出力光増幅系の出力低下の原因を究明するために、2022年度中にレーザーコムの仕様を最終決定することができなかった。そのため、2022年度末時点の進捗としては、やや遅れていると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度にHDSコムをまずは完成させるとともにすばる望遠鏡の高分散分光器HDS側のレーザーコム受入のための入射光学系の仕様をある程度固める。2024年度にはHDSコムの調整やすばる望遠鏡への持込申請を行い、年度末までにハワイに輸送し、HDSに搭載する。2025年度はHDSコムを用いた試験観測を行う。
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