Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
光のない完全な暗闇の中で、無機固体物質が極めて大きな可塑性(塑性変形能)を示す現象を利用し、光環境により固体の柔軟性・加工性を制御する手法を提案する。そのために、原子間結合状態の異なる複数の固体物質を用いて、系統的に力学試験を行い、光が転位挙動に影響を及ぼすメカニズムを解明する。
光励起により発生した電子やホールによって、転位の運動が阻害されない完全な暗闇中では、特定の材料が大きな室温可塑性を発現するという現象に基づいた提案である。これは、現在の材料力学や機械材料分野において、極めて新しい課題であり、学術的な意義が認められる。さらに、対象とする材料の種類を広げることが可能になれば、研究の意義はより大きなものとなる。