2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of investigation and analysis methods of nano- and micro-plastics in indoor environments
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21H04585
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
Lim Eunsu 東洋大学, 理工学部, 教授 (50614624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
小笠原 岳 明星大学, 建築学部, 准教授 (30516232)
黒須 俊治 東洋大学, バイオ・ナノエレクトロニクス研究センター, 研究助手 (30614630)
李 時桓 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (60624997)
竹村 明久 摂南大学, 理工学部, 准教授 (70584689)
竹内 仁哉 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (90815838)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | マイクロプラスチック / マイクロファイバー / 微粒子 / ハウスダスト / Indoor Air Quality / Micro FT-IR / 室内環境 / 実態調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,室内環境中(空気中及びダスト中)に存在するナノスケールからマイクロスケールのプラスチック粒子の調査法(サンプリング法),定性・定量分析法を確立した上で,室内環境に適したナノ・マイクロプラスチック濃度を全国規模で調査し,室内ナノ・マイクロプラスチック汚染問題の実態把握を目指すものであり,研究2年目の2022年度は,研究初年度(2021年度)に提案した調査法・分析法に基づいて,実態調査を実施するとともに,分析法の効率化を図るための検討を行った.2022年度は研究2年目であり,研究目的の達成に向けて以下の課題に取り組んだ. (1)2021年度に確立したハウスダスト中のマイクロプラスチック調査法のプロトコルに従って,日本の4地域(東北,中部,関東,関西)における3つの異なる建築用途(住宅,幼稚園,高齢者施設)を対象とし,床に堆積したハウスダスト中のマイクロプラスチックの調査を実施した.日本に加えて韓国の住宅を対象とした調査も実施した. (2)2022年度は,床に堆積したハウスダストに加え,大気中のマイクロプラスチックを調査するため,文献調査を実施して大気中のサンプリング法と分析法を整理すると共に,サンプリング時間,サンプリング方法、各種フィルターを用いた分析手順などの検討を行った. (3)ハウスダストの幾何形状を位相差顕微鏡ならびにSEM(走査型電子顕微鏡)で形状と表面構造の確認を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に従い,当初の予定通りに研究を進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は,居住環境におけるマイクロプラスチックの調査法と分析法を定めた上,全国規模の実態把握を行うもので,本研究課題は4年計画で推進する.居住環境中のマイクロプラスチックの実態調査は,日本の主要な都市の室内空間を対象とし,床に堆積している粒子と空気中に浮遊している粒子を対象としている.2年目の2022年度までは,主に床に堆積しているダスト(粒子)を対象として実態調査を実施していたが, 2023年度は空気中に浮遊している粒子も対象に加え,室内外のサンプリングを実施し,マイクロプラスチックの成分とともに室内外の成分比(I/O比)を用いて,室内外発生源について明らかにする.
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