2023 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of Non-Invasive Transdermal Vaccine Using Solid-in-Oil Nano-dispersion Technique
Project/Area Number |
21H04631
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 雅宏 九州大学, 工学研究院, 教授 (10211921)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 義朗 同志社大学, 理工学部, 准教授 (30638383)
神谷 典穂 九州大学, 工学研究院, 教授 (50302766)
若林 里衣 九州大学, 工学研究院, 准教授 (60595148)
|
Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2024-03-31
|
Keywords | 経皮ワクチン / 経皮吸収製剤 / インフルエンザ / マラリア / 感染症予防 / 花粉症治療 / DDS / 免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、がん免疫療法と感染症免疫療法の2つの経皮免疫システムが臨床応用可能なレベルに達成可能であるかを評価した。経皮がん免疫では、皮膚がんの モデルタンパク質(OVA)抗原を用いた検討を元に、さらに臨床モデルとして、実在のがん細胞を対象にした研究を進めた。 具体的には、皮膚がんの一種であるメラ ノーマ(悪性黒色腫)を対象に実験系を構築した。経皮ワクチン化を行う抗原には、がん化した細胞組織のみに発現する分化抗原の一種、Tyrosinase related protein-2(TRP-2) のCTLエピトープとして知られるTRP-2180-188 (SVYDFFVWL) を選択した。このTRP-2は、ヒト・マウスどちらにおいても認識される共通の存在で、複数の前臨床・ 臨床試験でメラノーマ抗原として利用されていることから、本研究の臨床モデルとして適していると考えた。S/O経皮製剤を調整した結果、注射と匹敵するワクチン効果が得られた。 さらに、核酸医薬としてアンチセンスオリゴ(トラベデルセン)への展開を行った。 特に、核酸医薬の経皮製剤化を行うためには、経皮の浸透のみならず細胞移行(トランスフェクション)機能が重要であった。そのため、経皮の浸透性向上のみならず経皮で 浸透したオリゴ核酸が実際に細胞内に移行して機能するかを検証した。その結果、小動物を用いた動物試験において、がんの成長抑制効果を検証した。 核酸医薬の経皮製剤を用いることで、重篤な副作用を起こす恐れのある注射製剤に匹敵する効果が得られれば、さらに踏み込んだ感染症経皮ワクチンの発展に貢 献できると考えている。 感染症免疫では、昨年度の検討により高効率なインフルエンザ免疫療法が確立できたため、本年度は、ワクチンシールの作成を行い、パッチ製剤でインフルエンザの予防効果(免疫化)が可能であることを実証した。
|
Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(16 results)