Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
水素エネルギーシステムの低コスト化を目指し、100℃程度の排熱熱源を利用して、水の電解に沸騰効果を重畳して、水素製造の効率を約10%向上させようとするものである。応募者の予備実験で約6%の向上に成功した結果を踏まえ、沸騰重畳効果を最大化する装置の新規開発とともに、メカニズムの解明をし、水電解効率10%向上を達成する。
電気分解により水素を効率良く製造するため、電極付近で電解水を沸騰させるという実用化上簡単で、興味深い独創性のある技術である。地球環境問題が益々重要視されている今日、新たなエネルギーを必要としない排熱熱源を利用して再生可能エネルギー起源電力による水素製造効率を向上させる研究は、成功すれば波及効果が高いと期待される。