2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a rapid culturing method for microorganisms using inert solvent and optical technology
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21H04746
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小川 雄一 京都大学, 農学研究科, 准教授 (20373285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 昌彦 東北大学, 農学研究科, 教授 (70218642)
菊池 正二郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70381960)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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Keywords | 微生物 / 迅速培養 / ウシ結核菌 / 誘電泳動 / センサ |
Outline of Annual Research Achievements |
各機関での研究を加速するため,京都大学が開発した迅速生菌モニタリングシステムを兵庫医科大学,東北大学で運用できるよう実験系を構築し,大腸菌だけでなく,ウシ型結核菌や酵母等,各機関が得意とする微生物を対象に,並行して実験が行える実験環境を構築した。特に難培養性細菌として知られるウシ結核菌について,センサ法の有効性を調査したところ,本センサにおいて24時間程度で生菌の有無や薬剤耐性を評価できることを示すことに成功した。このとき,様々な方法で安定的に測定する方法を検討した結果,適度に菌をセンサ上に押さえつける方法が有効であることを示した。また,東北大学でもセンサシステムをコピーし,現地での酵母や大腸菌の評価が可能であることを確認し,迅速培養法の検討を効率的に進めることができる環境を整えた。一方,センサ1素子で何個の大腸菌を判別できるのかを明らかにするために,誘電泳動を使って調べた結果,3個程度で判別できることを示すとともに,誘電泳動の交流電界が高くなりセンサの共振周波数に近づくとセンサの感度を下げる傾向を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験環境を整備し,分担して成果が出せる環境を整えて目的に対して研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
各機関で実験を実施し,各対象物に対する測定方法や実験条件などの情報交換を実施し,より安定的に微生物増殖をモニタリングできる技術を構築するとともに,迅速培養方の確率に向けて技術開発を実施する。
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Research Products
(5 results)