Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究代表者はカスパーゼを中心とした細胞死研究に関して豊富な経験があり、十分な研究遂行能力を有する。本研究では、遺伝子情報が同じでも個体ごとの表現型の強弱を生み出す仕組みに関して、非細胞死性カスパーゼの機能に着目している点で独自性が高い。本研究は、ショウジョウバエで用いられるツールを駆使し、分子から個体レベルまで多階層での解析を目指す研究計画である。
これまで研究されてきたエピゲノム制御などでは説明のつかない「個体差」の分子メカニズムについて明らかにすることは、現代の生命科学研究において重要な足跡を残す研究につながることが期待される。波及効果として、疾患の「個体差」の理解やパーソナライズド医療に将来的につながる可能性も考えられる。