2023 Fiscal Year Annual Research Report
個体ごとの表現型を決める非細胞死カスパーゼ活性化機構の解明
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21H04774
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三浦 正幸 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (50202338)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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Keywords | カスパーゼ / 非アポトーシス / 表現度 / 個体差 / ショウジョウバエ |
Outline of Annual Research Achievements |
BubR1が、ショウジョウバエ実行カスパーゼDcp-1とDriceのうち、Driceに近接しやすいこと、またDriceによって切断されやすいことを示した。したがって、BubR1がたしかにDriceのBasal Caspase Processing (BCP) 基質であることが示唆された。また、独立に作出した2つの非切断型BubR1変異体ショウジョウバエ系統が、たしかに野生型と比較して寿命を延長することが確認された。以上の結果をまとめ、論文として発表した。 MASCaTシステムを用いてカスパーゼの活性化を制御する近接タンパク質を探索した。その結果、過剰発現によりカスパーゼの活性化を促進する分子として、細胞接着タンパク質Fasciclin 3 (Fas3) を同定した。Fas3の過剰発現は細胞死を誘導しないことから、非細胞死性の活性化を制御することが示唆された。 細胞全体のカスパーゼ活性をmECFP/mVenus FRETペア、細胞内局所のカスパーゼ活性を局在型mKOκ/mKate2 FRETペアで同時にイメージングする、Dual FRET imagingシステムの構築に成功した。構築した実験系により、HeLa細胞においてアポトーシスを誘導すると形質膜において細胞全体に先立ってカスパーゼが活性化することを発見した。 感覚剛毛数の表現度に関わる遺伝子のゲノムワイドスクリーニングを、ゲノム配列が解読されている野生型(Drosophila Genetic Reference Panel (DGRP) 系統を用いたGenome-Wide Association Study (GWAS) (Mackay et al., Nature 482, 173, 2012)の手法を用いて行った。95系統に対する解析によって表現度を司る候補SNPsが検出され、これらのSNPsが影響する遺伝子の機能解析を行っている。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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