Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
アミノ酸トランスポーターSLC15ファミリーは病原体センサーやサイトカインの下流で重要な役割を担い、複数の疾患に関連する。本研究ではこれらトランスポーターの近位分子の同定および病態モデルの解析を通じて炎症・栄養・代謝シグナルを包括的に理解し、慢性炎症疾患に共通する病態理解を進めて新規な治療標的分子を見出す。
アミノ酸トランスポーターと炎症を結びつけた応募者の先駆的な発見は高く評価され、独自の視点で炎症修復のメカニズムに迫るオリジナリティの高い研究である。すでにコンディショナルノックアウトマウスなどの準備はできており、病態モデルや網羅的な解析からいくつかの近位分子が実際に同定されること、そしてそれらを基軸に疾患横断的な理解と新規な治療標的が得られることが期待される。