2021 Fiscal Year Annual Research Report
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21H04818
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
川上 秀史 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
六車 恵子 関西医科大学, 医学部, 教授 (30209978)
宮本 達雄 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40452627)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / リピート |
Outline of Annual Research Achievements |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、根本的な治療法が確立されていない神経難病であり、原因の解明、根本的治療法の開発が求められている。我々 は、阿蘇山麓由来のALSの2家系から第3世代シーケンサーであるロングリードシーケンサーを用いて、リピートの伸長を見出した。阿蘇出身の2家系に加えて、さらに2家系においてNanopore シーケンサーによるリピート数の確認、および家系内の検体、臨床情報の収集を進めた。孤発性においても2人リピートの伸長を認めた。 iPS細胞による病原性の検討では、患者末梢血由来単核球に初期化遺伝子を導入し、6人のiPS細胞を作製した。染色体解析を行い、正常核型を確認した。下位運動ニューロンについては、piggy bacトランスポゾンベクターによ るmaster geneの導入とドキシサイクリンで分化を誘導するシステムを利用し(De Santis et al., Stem Cell Res 2018)、iPS細胞株に、pi ggy bacベクターを導入し、stable lineの作製、ドキシサイクリンによる下位運動ニューロンの分化誘導を行い、運動ニューロンへの分化を確認し、原因遺伝子産物の局在を検討した。TDP-43の局在等を含めて、さらに表現型解析を行った。リピートRNAを検出するために、in situ hybridyzationを行い、核内封入体を確認した。モデルマウス作製のため、導入ベクターを作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
変異を見出した家系に加えて、新たに2家系、さらに孤発性患者で変異を見出している。機能解析では、順調に、iPS細胞の作製、分化等進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデル作製のため、受精卵に、導入ベクター、CRISPR-CAS9を導入し、組み換え体を得る。さらに新規遺伝子の検索を新たな検体で進めていく。
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Research Products
(4 results)