2022 Fiscal Year Annual Research Report
胎内から学童期までの健診情報の利活用とその効果測定についての研究
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21H04851
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川上 浩司 京都大学, 医学研究科, 教授 (70422318)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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Keywords | 母子保健 / 公衆衛生 / PHR / 疫学 / 乳幼児健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児科医の監修のもと、受診者本人および保護者へ向けて、乳幼児健診結果の分析レポートを作成するシステムと、乳幼児健診結果と分析レポートを、スマー トフォンの電子生涯健康手帳(personal health record:PHR)アプリで受診者と保護者へ届けるシステムの開発を進めた。学校健診情報の取得に当たっては、これまでの紙の情報からスキャン、OCRとパンチャーを併用してデジタル構造化するという方法から、政府による学校現場での校務支援システムの導入推進やデジタル化推進と歩調を合わせて、学校現場で校務支援システム等にデジタル入力されている情報を直接取得してアナログを介さずに分析できるように改修を開始した。また、自治体向けに、乳幼児健診情報 を、他の自治体の状況と比較するなどして分析するレポート還元システムの開発を進めた。スマートフォンのPHRア プリによる保護者や本人へのデータ分析還元については、学校健診結果の提供は95自治体、乳幼児健診結果の提供は15自治体と増加している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度も、COVID-19の流行のため全国各地の自治体への訪問や会議が大きく制限されたが、研究概要に記したようにデジタルでの情報取得へと転換していくことにより、スムーズな疫学分析を継続して実施する目途が立った。乳幼児健診情報の分析レ ポートの還元システムの実装や多面的な疫学研究のための準備も順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
学校現場で校務支援システム等にデジタル入力されている情報を直接取得してアナログを介さずに分析できるような仕組みを40以上の自治体で導入していくことを目標としつつ、連接された疫学研究用のデータベースの充実を目指す。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Trends in the prescribing antipsychotics for children and adolescents in Japan: A descriptive epidemiological study using a large-scale pharmacy dataset.2022
Author(s)
Sayuri Nakane, Sachiko Tanaka-Mizuno, Chika Nishiyama, Kenji Kochi, Madoka Yamamoto-Sasaki, Masato Takeuchi, Yusuke Ogawa, Yuko Doi, Masaru Arai, Yosuke Fujii, Toshiyuki Matsunaga, Toshiaki A. Furukawa, and Koji Kawakami
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Journal Title
Child Psychiatry & Human Development
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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