2021 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamics of mother-infant interaction: Foundation of the emergent mechanism of diversity of human development
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21H04895
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
明和 政子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (00372839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長井 志江 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任教授 (30571632)
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2022-03-31
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Keywords | 発達 / 相互作用 / 養育者―乳児 / 多様性 / 同期 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在,子どもの発達・子育てにまつわる問題が深刻化している.その一因として,親子の心身状態のシステムが不均衡であることによる相互作用の困難さがある.本研究は,養育者が育児ストレスを顕在化させやすい生後半年~1年半の乳児とその養育者を対象に,相互作用の多様性が創発する機構・機序,生物学的基盤を解明することを目的とした.さらに,個体内・間で生じる身体生理の動態(リズム生成と同期)を可視化し,情報の受容―生成―伝達連鎖の因果性や,各個体の形質(身体内部状態・心的機能)との関連も目指した.具体的には以下の3つの課題を設定した. 【課題①】養育者―乳児間の相互作用で発生する動態データの収集・経時変化の可視化・形質(身体内部状態・心的機能)との関連・生物学的基盤の解明 【課題②】動態の構成要素の因果性検証 【課題③】相互作用の多様性創発の原理解明・両者の動態の予測モデル提案 初年度となる本年度は【課題①】に着手した.ヒト養育者―乳児およびマウス母―仔の生体を対象として,両者の相互作用時の動態可視化に向けた実験環境の整備を進めた.ヒトを対象とした実験では,乳児の心身にストレスを与えない状態で自律神経系を計測する技術の確立を中心に検証を進めた.また,養育者と乳児の精神機能に関する質問紙調査の準備も開始した.マウスを対象とした調査では,両個体の行動を同時計測するスキルの妥当性検証を行った.
本年度7月上旬に基盤(S)に採択されたことを受け,本研究は廃止された.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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