2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on master biometric information protection and utilization platform
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21H04907
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
越前 功 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (30462188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 順一 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (70709352)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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Keywords | 生体情報保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には,[目的2] 生体情報データセット無毒化技術の確立の以下の2つの課題に取り組み,成果を論文,ソースコード,およびデータセットとして公開した.[目的2]の概要は,以下の通りである. [目的2]:生体情報データセットを「無毒化」し,なりすましやプライバシー侵害のリスクを排除した疑似生体情報データセットとして多様な評価や分析・解析に用いることのできる無毒化技術を確立する.さらに,マスター生体情報についても疑似生体情報に変換する無毒化技術を確立する. [目的2]における各課題の実績概要を以下に示す. [課題2-1]生体情報無毒化の基本検討:生体情報を用いた多様な評価や分析・解析などの有用性を維持しながら,生体情報の公開,漏洩などによる,プライバシー侵害やなりすましなどのセキュリティ問題などのリスクを排除または低減する無毒化技術の基本原理を検討した.具体的には,顔画像に対して,有用性の観点から維持すべき特徴量と,リスク低減の観点から匿名化すべき特徴量を分析し,双方の要件が両立するように学習モデルを検討し,生体情報から疑似生体情報を生成する無毒化の基本原理を確立した. [課題2-2] 生体情報データセットの無毒化:[課題2-1]で検討した無毒化の基本原理は,生体情報を入力としているが,[目的1]で検討したマスター生体情報に対しても,無毒化によりなりすましの成功率が大幅に低減するように,無毒化技術を高度化することを検討した.次に,公開されている顔,静脈の生体情報データセットを入手し,検討した無毒化技術により当該データセットから疑似生体情報データセットを生成し,疑似生体情報データセットの有用性(生体認証の性能評価)を検証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の想定に反し、無毒化により、生体情報データの品質が劣化することが判明したが、上記以外の課題については、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
生体情報データセットの無毒化の再検討を追加して実施する。
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[Book] "Future Trends in Digital Face Manipulation and Detection", Book chapter, Handbook of Digital Face Manipulation and Detection2022
Author(s)
Ruben Tolosana, Christian Rathgeb, Ruben Vera-Rodriguez, Christoph Busch, Luisa Verdoliva, Siwei Lyu, Huy H. Nguyen, Junichi Yamagishi, Isao Echizen,他
Total Pages
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Publisher
Springer
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