Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/ICRMS)は水溶性成分の炭素安定同位体比の高度分析を可能とするが、ハロゲン含有成分は分析できなかった。本研究では応募者が開発した亜臨界状態の湿式燃焼法を応用することで、ハロゲン含有成分である有機フッ素化合物の高精度分析方法の開発を目指す。
有機フッ素化合物の起源推定は、現在、異性体・同族体分析で行われている。LC/IRMSを用いた炭素安定同位体比による起源推定や分解過程の解明は、国内外での研究事例が皆無であり、高く評価できる。応募者は本研究に応用する技術の開発に成功しており、研究遂行能力は十分であると判断した。