2022 Fiscal Year Annual Research Report
標準模型を超えた物理の精密検証を目指した高強度低温ミューオン源の開発
Project/Area Number |
21J01132
|
Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
上岡 修星 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
|
Keywords | ミューオン / 高強度レーザー / ミューオニウム / g-2 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミューオンを用いた新しい素粒子実験にかかせない超低速ミュオン源の開発を行った。今年度は主に下記の3点の研究・開発を行った。 ・KEK つくばキャンパスにおける紫外光源の開発を行った。Nd:YAGの全固体光源の強度のR&Dを進め、あと一段のアンプを残して1.3Jまで達成した。これは概ね設計どおりであり、5Hz駆動ではあるものの、最終段のアンプを駆動することで2Jまで到達できる見込みである。また2段目のチタンサファイアのマルチパスアンプを構築した。今年度中に充分な励起までは至らなかったものの、基礎構築は完了したため、チタンサファイアが一通り準備された。 ・J-PARC MLF U-lineでの超低速ミュオン生成試験を行った。エアロゲル標的と真空紫外光源2.6マイクロジュールを用いてミュオンのイオン化試験をおこなった。これまでに最も強い330Hzの超低速ミュオンの生成に成功した。シミュレーションとの比較を行ったが、シミュレーションにくらべて4倍程度の乖離があるためその原因を調査中である。これに関連して真空紫外光のより正確な評価の必要性が明らかになった。 ・J-PARC MLF S-lineでの超低速ミュオンのエミッタンス測定を行った。これはこれまでにない初の試みである。g-2実験のために制作された新しいミューオンチェンバを用いて、岡山大学によって開発された光源を用いて超低速ミュオンを生成し、ビームプロファイラでその分布を測定した。プロファイラの測定は成功し、四重極電極の電圧をスキャンしてビームのエミッタンス測定を行った。結果は現在解析中である。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
[Presentation] J-PARC muon g-2/EDM 実験のための イオン化レーザーの開発2022
Author(s)
上岡修星, 吉田光宏, 三部勉, Ce Zhang, 原 秀明, 平木 貴宏, 今井康貴, 増田孝彦, 宮本祐樹, 植竹智, 山基真佑, 吉村浩司, 鈴木一仁, 石田勝彦
Organizer
日本物理学会 2023年春季大会
-