2021 Fiscal Year Annual Research Report
Improvement of ecological risk assessment methods for chemical substances by statistical causal inference
Project/Area Number |
21J01394
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
竹下 和貴 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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Keywords | 化学物質 / 生態リスク / 河川生態系 / ベイズ統計モデリング / 因果推論 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,国内5つのデータベースに保存されている20年以上に亘る河川環境モニタリングデータの空間結合に向けて,河川環境データベースの底生動物及び魚類の採集データ,及び水環境総合情報サイトの公共用水域水質データの整理を行った.整理作業は,生物データを雑然データから整然データに再構成する作業や非公開情報の問い合わせ・追加収集作業に想定以上の時間を要したものの,おおむね順調に進行した.生物データについては,2006-2017年度までのデータの整理が完了した.水質データについては,2006-2009年度までのデータの整理が完了した.今後はさらにデータベースの情報をの整理・統合を進め,重金属類及び農薬類の種の感受性分布の推定を行うある.また今後の種の感受性分布の推定作業に向けて,微小プラスチック粒子の生態毒性を例に,有害性データ間の,試験に用いたプラスチック粒子の粒径の違いなどを定量的に考慮できるような種の感受性分布の推定手法の開発を行った.手法の開発にあたっては,階層ベイズモデルの技術を用いた.今回開発したモデルを用いたケーススタディ(微小プラスチック粒子の生態毒性に関する種の感受性分布)では,有害性データ間の微小プラスチック粒子の特徴等を定量的に考慮できていない従来の種の感受性分布の推定手法では,用いるデータセットの特徴(例えば,淡水での試験データと海水での試験データの比率)に依存してHC5値が大きく変動することが明らかとなった.今後は,より大きな有害性データセットに対して今回開発したHSSDモデルを適用することにより,微小プラスチック粒子の生態リスク評価の高度化に資することを目指す.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(6 results)