2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21J10957
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
井上 俊克 一橋大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Keywords | 経済学 / 高齢化 / 賃金プロファイル |
Outline of Annual Research Achievements |
近年日本経済において年齢-賃金プロファイルの傾きが減少し、平均的な若年労働者と中高年労働者の間の賃金の差は徐々に縮小している。一般的には「賃金カーブのフラット化」と呼ばれる現象である。この年齢-賃金プロファイルのフラット化の要因として本研究は労働者の高齢化による影響に着目し、どの程度影響があったのかを明らかにすることを目的として研究を行った。
2021年度は集計データにより統計分析を行い、その分析結果をもとに執筆した論文を論文誌へ投稿を行った。一方、執筆した論文を国際学会への投稿も予定していたが、新型コロナウィルスの流行により対面で発表する機会を得る見込みがなく断念した。投稿論文が採択されなかったことや発表機会の減少から論文の改訂を2022年度にも行う必要があり、期間を延長して実施した。
同時に、マイクロデータを用い分析の精緻化とメカニズムの解明に取り組んだ。具体的には、就業構造基本調査の調査票情報を用いて生まれ年1年毎のコホートによる分析や地域別の分析を行った。一橋大学のオンサイト利用施設の工事により2021年7月下旬から9月上旬まで一時的に利用ができなくなり、データの分析が遅れた。そのため2022年度に期間を延長し分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は新型コロナウイルスの流行により学会等の他研究者からフィードバックを得られる機会が減少した論文執筆及び改訂作業の進捗が想定より遅れ、論文が採択されなかったことから他論文誌への再投稿を翌年度に行う必要も生まれた。
加えて、オンサイト利用施設の工事によりマイクロデータを用いた研究の進捗も遅れた。そのため2022年度において引き続き統計分析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度において集計データを用いた論文が受理された。また、マイクロデータを用いた分析はデータの質の問題により論文として出版することが難しく、別のデータの利用を模索している。
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